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バフンウニ、ムラサキウニなどとともに食用とされているウニで最高級のウニ。食用となるのは生殖巣(精巣・卵巣)。 産卵期は10〜12月で、この時期生殖巣が最も発達するが、旬がこの頃かというとそうではない。生殖巣は成熟しすぎると苦みがかなり強くなるため食べられなくなる。旬は7〜9月となる。 赤いウニということで「アカウニ」と呼ばれているが、実際には赤トゲ(右奥)以外に紫トゲ(手前)、ピンクトゲ(左奥)の3色がある。 2002年10月洲本市由良の場合、その割合は 赤80:ピンク13:紫7 だった。漁師の方から「赤と紫は身のつまりがいいような気がする」と聞いた。 |
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ふ化1日目。クルクル回るようにして進む。 幅約120μm。 |
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生物の教科書などにも登場することがあるプルテウスと呼ばれる浮遊幼生。左右相称に腕が伸びているのが特徴。 ふ化後20〜30日はプランクトン生活(浮遊生活)を送る。この間は植物プランクトンを食べる。右の写真では珪藻を食べて消化器官が茶色く色づいているのがわかる。 |
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水温や栄養摂取状況によるが、ふ化から10日ほどでこのような形になる。 |
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変態直前の形。体の中には管足(吸盤の足)ができており、顕微鏡で見ると動いているのが観察できる。 |
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浮遊幼生は時期が来ると沈み、体の中から菅足を出して変態を始める。 右の写真は変態したばかりのウニで、頂上付近には浮遊幼生時の腕の骨格が体に吸収できないで残ったままになっている。トゲは短く、横に伸びる官足(第一官足)も5本しかない。 |
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変態から3日目。 トゲも長くなった。この頃に面白いのは、下の方にあるトゲ(成体型棘)は親のとは違ってギザギザしているものの針状なのだが、上にあるトゲ(幼生型棘)は先が4つに分かれたものばかりである。 |
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変態して2ヵ月ほどすると殻長1mmになり、トゲの中程が色づいてくる。 |